EZweb用XHTMLリファレンス

EZweb携帯電話のWAP2.0対応機において、利用可能な要素についてのリファレンスです。
動作確認環境は、Openwave? SDK Universal Edition 1.0 です。
実機での動作確認は、部分的にしかしておりませんので、誤った記述が含まれている可能性があります。
そのような時は、お手数でもご一報ください。→

 

要素の目次

 

 

ハイパーリンク要素。リンク先・リンク元の情報を与える要素で、画像やテキストなど、ほとんどのコンテンツに適用できます。指定される属性に応じて、別の場所へのリンクとして使用されるか、ポイント先となる別のリンクへのマーカーとして使用されます。
要素にはすべての標準属性を指定することができます。ただし、1つの要素内に別の要素をネストすることはできません。また、ブロック要素を要素のコンテンツとして使用することはできません。

必須属性


id,href のいずれか1つ

 

属性

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

属性名

 

対応状況

 

説明

 

id

 

class

 

xml:lang

 

nocH

 

ユニバーサル属性」参照

style noXBnocH
title nocH

[EZ]のみの機能としてソフトキーに表示される文字列を指定する。

 

例: <a href="home.html" title="Home">ホームページ</a>

 

下記「<a>要素内title属性使用時の注意」をご覧下さい

href  

コンテンツが選択された時に、どこに移動するのかを

 

URIで指示する。

 

<a>要素内では、このhref属性かid属性どちらかを必ず指定する。

charset nocH

リンク先文書で使用される文字コードセットを指定。

 

例: <a href="next.html" charset="Shift_JIS">次へ</a>

type nocH

リンク先リソースのMIMEタイプ。

 


リンク先の実態と異なったMIMEタイプを指定すると、ブラウザの

 

挙動をおかしくする可能性があるので、わからない場合は下手に

 

指定しないこと。

 

例: <a href="next.hdml" type="text/x-hdml">次へ</a>

hreflang nocH

リンク先文書の言語を指定。

 

href属性が指定されていて、必要な場合のみ使用すること。

 

例: <a href="next.html" hreflang="ja">次へ</a>

rel nocH

当文書から見たリンク先文書の関係を指定する。

 

 

※「関係」を表す値については、「rel/revの値」をご覧下さい。

rev nocH

リンク先文書から見た当文書の関係を指定する。

 

 

※「関係」を表す値については、「rel/revの値」をご覧下さい。

accesskey  

0〜9,*,# を半角1文字で指定する。デバイスのキーパッドで該当キー

 

を押すと、そのリンクを実行する。

 


各リファレンスによると、リンクの左隣に指定した番号(記号)キーが表示される

 

とあるが、SDKでは表示されない。<ol>要素等と組み合わせることを想定して

 

そのような仕様になっているのかもしれない。

 

WAP2.0対応機以前の機種では、<a>タグ内のaccesskey属性について

 

「0」及び「*」、「#」指定をサポートしていません。

tabindex nocHnoEZ

各リファレンスでは、数値が小さいものから順に位置づけを行う−と

 

あるが、SDKでは実行されない。

 

Openwave(TM)SDK5.0以前ではサポートされていない属性なので、

 

ユニバーサル・エディションでもサポートされないものと思われる。

 

 

 

サンプル

 

1.mailto:
電子メールを送信するために、デバイスのメールソフトを起動します。

 

mailto:について、より詳しくは、〔WAP全般〕 > 「mailto:について」をご覧下さい。


<!--送信先メールアドレスのみを指定-->
<a href="mailto:xxx@foo.ne.jp" title="Mail"></a>

 

<!--送信先メールアドレスと件名を指定-->
<a href="mailto:xxx@foo.ne.jp?subject=From+ezSite" title="Mail">
メール送信</a>

 

<!--送信先メールアドレス他指定できるものをすべて指定-->
<!--実際には下記のように「href=」の途中で改行しないこと-->
<a href="mailto:xxx@foo.ne.jp?subject=From+ezSite&amp;body=Message+Please
&amp;cc=yyy@hoo.com&amp;bcc=xxx.@foo.ne.jp" title="Mail">
メール送信</a>


mailto:使用時の注意

 

mailto:〜によるメールソフト起動は、EZweb全機種でサポートされていますが、件名や本文・CCなどは、機種によりサポートされるものが違います(下記表参照)。

 

 

 

【機種によるmailto:対応の違い】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機種 / サポート機能

mailto:

件名

 

(subject)

本文

 

(body)

同報宛先

 

(cc)

匿名同報

 

(bcc)

au cdmaOne2xx/3xx

 

TUKA 0x(TP11/TK11含)

×

au cdmaOne4xx/100x

 

TUKA 1x

× × × ×
au cdmaOne300x/500x

 

 

(○→ゲートウェイ変換で対応 / ◎→デバイス内のメールソフト自体が対応 / ×→未対応)

 

 

 

2.電話をかける

<a href="tel:090xxxxyyyy" title="Call">電話をかける</a>

※<a href="tel:〜の記述はiモードとも互換です。

 

3.お気に入りに追加

<!--url= → お気に入りに追加させたいページのURL-->
<!--title= → お気に入りに追加させたいページのタイトル-->
<!--実際には下記のように「href=」の途中で改行しないこと-->
<a href="device:home/bookmark?url=http://miyaki.ssi-n.com/
 &amp;title=My+First+HDML">
 お気に入りに追加</a>

title=の値は、URLエスケープする必要があります(上記例では、スペースを「+(プラス)」に変換しています)。URLエスケープしたい文字列がありましたら、こちらでどうぞ。

 

4.id属性を使用した宛先指定

XHTMLの仕様では、HTMLのname属性をサポートしません。代わりにid属性を使用します。

 

ただし、EZwebではname属性についても認識しますので、HTMLブラウザや、cHTMLブラウザ用との互換を考え、name属性指定しておいても今のところは大丈夫のようです。

<!--本来、XHTMLではid属性のみを使用する-->
<!--宛先側-->

<a id="top"></a>

 

<!--ポイント側 -->
<a href="#top" title="Top">ページトップへ</a>

<!--今のところ、name属性も認識する-->
<!--宛先側-->

<a name="top"></a>

 

<!--ポイント側 -->
<a href="#top" title="Top">ページトップへ</a>

 

5.<a>要素内title属性使用時の注意

XHTML→HDML変換の際、<body>要素のすぐ後に<a>要素があり、その中でtitle属性を指定している場合、HDML対応機では、そのtitle属性値をデッキ(カード)の「タイトル」として認識してしまうようです。

 

これを避けるには、

 

  • <body>要素のすぐ後の<a>要素を<p>要素などの中に入れる

     

  • <body>要素のすぐ後に、<a>要素を記述しない

     

ようにする必要があります。

 

このような場面はあまりないでしょうが、一応ご報告まで。

【下記のようなXHTML文書をHDML文書に変換してみる】

<html>
<head>
<meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=Shift_JIS" />
<title>My First HDML</title>
</head>
<body>
<a href="index.hdml" title="戻る"><small>目次へ戻る</small></a><br />
<p>XHTMLサンプル</p>
</body>
</html>

※変換には、Openwave社の「XHTML to HDML トランスレーションサービス」(現在サービス終了)を利用

 

【HDMLへ変換後のソース】

<HDML VERSION="3.0" PUBLIC="TRUE" MARKABLE="TRUE" TTL="0">
<DISPLAY TITLE="戻る" NAME="__card1">
<ACTION TYPE="ACCEPT" TASK="GO" DEST="#__card2">
<A TASK="GOSUB" DEST="http://a.b.c:1234/index.hdml" LABEL="戻る">
[目次へ戻る]</A>
<WRAP>XHTMLサンプル
</DISPLAY>
<CHOICE NAME="__card2">
<ACTION TYPE="ACCEPT" TASK="GO" DEST="#__card3">
<WRAP>ページの終わり
<CE TASK="GO" DEST="#__card3">
<WRAP>URL を入力
</CE>
<CE TASK="GO" DEST="#__card1">
<WRAP>トップへ戻る
</CE>
</CHOICE>
<ENTRY KEY="__endofPageURL" NAME="__card3">
<ACTION TYPE="ACCEPT" TASK="GO" DEST="http://$(__endofPageURL:esc)">
<WRAP>URL を入力
</ENTRY>
</HDML>

DISPLAYカードのTITLEオプション値に「My First HDML」でなく、「戻る」が入っている

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